おいおい、3記事目にしていきなり営業かよ、と思わないでくださいね(笑)
別に広告載せてませんので。
エージェントさんから面白い話を聞きまして、
今回は、私がお世話になった私学教員系転職エージェントのお話をさせていただきます。
私自身の忘備録として、また、私立学校への就職をお考えの人のお役に立てれば幸いです。
案件ではありませんので、具体的な紹介は控えております。いろいろ調べて見てください。
エージェントに登録するとどうなるのか
まず電話がかかってきます。
それはもう迅速に(笑)
情報閲覧だけ…と思って登録したのに、電話がかかってきて
あれよあれよという間に面談の段取りに入ります。
今思えばそれくらい強引に進めていただいてよかったなと思いますね。
面談予定日までに履歴書を作って持っていけるようにしましょう。
もし実務経験がある方でしたら職務経歴書を作成して
一緒に持っていかれるとよいでしょう。
どんなお仕事していたのか、面談だけで完全に掌握するのは難しいですからね。
自分はそんなこと?と思っていても強みになることはいろいろあります。
自分の武器を自分で取捨選択しないようにしましょう。
最初の面談が大事
さて、約束の面談日です。
このコロナ禍ですから、ZOOMやSkype面談というのもありました。
個人的にはやっぱり対面でお話したほうがよかったですけどね。
オンライン面談だと、面接みたいに受け答えが中心になって、
話が盛り上がらない感じがありました。
面接ではなく、面談なので、あまり気負いはしなくても良いのですが、
エージェントはこれから各学校にあなたを紹介することになります。
その時の判断材料がこの面談である、ということはしっかり頭に入れておきましょう。
後から聞いた話ですが、
「実はあの面談、すごく大事だったんですよ。実はウチはこの基準結構厳しい方だと思います」
とおっしゃっていました。おぉ怖。
ちなみに模擬授業があったり、適性検査(性格診断など)があったり、
とエージェント毎にいろいろなようです。
エージェントはツテで仕事しているようなものですから、
いろいろ身辺調査はしているようです。
後ろめたいわけではありませんけどちょっと怖いですよね(笑)
特に転職組は今の勤務態度も知られていると思った方がいいかもしれませんね。
エージェントに悪いイメージを持たれないように、
今の仕事もできる範囲頑張りましょう。
以前、派遣で学校に行くことになったときに、
そういえば模擬授業もペーパーテストもやってませんけど、
こんな簡単に派遣しちゃっていいんですか?
あぁ、大丈夫ですよ。たちばな先生、ちゃんと授業できるの知ってますから
とさらっとおっしゃりました。
素直に怖いです(笑)
エージェントさんとの相性は大事
エージェントも非常に様々です。
相性もありますし、単に担当者が(あなたにとって)いい人かどうかもあります。
私は2件目のエージェントで運命の人と巡り合いました(笑)
でもこれは冗談ではなく、この人と出会えて本当に良かったと思いました。
今やなんでも相談できる信頼する人です。
そういうエージェントに巡り合えるといいですね。
無理に「この人は…」と思うようなエージェントに従う必要はありませんから、
いろいろなエージェントサイトに登録してみましょう。
エージェントは利用者からお金は取らないところが多いです。
利用者が派遣なり紹介なりで、その学校にエージェントを通して、
行くことになったときに、勤務先からお金をもらいます。
ということは、どれだけ世話を焼いても、その人がエージェントを通して
就職が決まらないと、お金は入りません。
なので、営業気の強い人はグイグイ案件を進めてきます。
そういうエージェントは要注意ですね。利用者のことを考えてませんから。
この会社がいいんだけど、担当者が…という場合は
担当者を変えてもらえないか連絡してみましょう。
いろいろ質問やお願いをしまくろう
エージェントの仕事は極端に言えば、あなたを就職させることです。
ですので、就職に関係する質問はたとえお金にならなくても、仕事の範疇です。
例えば
- 履歴書や提出書類(志望理由書や作文)の添削依頼
- 面接練習や想定問答
- 一般的な就職状況
- 応募校とのやり取りに関するマナー
など、何を聞いても良いと思います。
私は
- 進学校と附属校の求められる教師像の違い
- 自分の科目の需要
- 宗教系の学校の宗教色(信者じゃなくても大丈夫か)
- 各校の専任率(正規教員が全体の何割なのか)
- 各校の常勤講師から専任になる人の割合
- 各校の給料や休み
- 辞退する学校へどう連絡するか
などを聞いていました。とにかく専任教諭に早くなりたかったので、
どういう道を取るのがよいのか、いろいろ聞きました。
3年雇止めの話も聞きましたね。つらい。
学校には聞きにくいことをエージェントに聞くのがオススメです。
エージェントを使うのは有利?不利?
先述の通り、エージェントは成果報酬です。
エージェントを使って採用になったときに、その学校から報酬を得ます。
なので、
ということは、学校からすれば、余計なお金を出すエージェントを通すのは嫌なのでは…
と思うわけです。
失礼を承知で聞いてみました。
エージェントの立場ですので、
エージェントの不利なことは言わないという前提は持っておいてくださいね。
採用試験でエージェントを使うメリットって何ですか?
非公開案件ということで詳細を聞いたら、
公募されていて拍子抜けしたことがあるんですが
学校は、なるべく信頼できる人を採用したいと思っています。
公募で全く見ず知らずの人を面接だけで見極めるよりも、
エージェントの推薦があるというのは安心感があります。
実際、応募者が二人いて、同じような試験結果であれば、
エージェントの加点がある分、そちらを取られることが多いです。
余計な費用がかかる分、嫌がられませんか?
正直学校さんによりますが、多くの学校さんではお金より
安心を取られますね。
まぁ、お金かけたくないのなら最初からエージェントに
求人出さないですもんね。
そういうことですね。
あ、公募されている求人だからと言って、
エージェントでエントリーしたあとに
個人で応募はされないでくださいね。
エントリーした時点で、学校には伝わりますので、
そのあと個人で応募したら100%落ちます。
マジか。聞いててよかった。
やりかねないとこだった……
と、ついでレベルで非常に恐ろしい話も聞けました。
エージェントは各学校ともつながりが強いので、
エージェントに敵対する態度はとらない方が身のためです(笑)
裏技?エージェントのこんな使い方
エージェントにはいろいろ質問しよう、というのは前項で説明しました。
そんな使い方あり?と思うようなことも聞いてきましたので、お伝えします。
学校の評判や採用状況を聞く
これは私めちゃくちゃやりました。
正直、紹介案件はあまり受けていないのですが、
私学連合のホームページ(各自治体ごとにあります)や
ホームページで公募されている求人にバンバン応募していました。
ちょっとでも受けてみようかな、と思った学校の評判は全て聞いていました。
直接取引のある学校なら確実に情報は持っていますし、
取引の無い学校でも、利用者からの情報を持っておられます。
○○学校はあんまりウチに来る人の履歴書で
見かけたことがないので、あまり辞めたり、
雇止めになったりということがないんだと思います。
良いと思いますよ。
やっぱり、よく見かける学校もあります。
またここの人来たのか…って思いますね。
辞める人が多い学校はろくでもなさそうなことはわかりますね。
あと、待遇について、私学の募集要項にありがちな
「本校規定による」
ナメとんか。
とは思いますが、一応学校の言い分としては
「給料の算出条件が複雑で、業務手当もあるので、一概には言えない」
ということなのだそうです。
とはいえ、最近はモデル年収や新卒時の給料を載せているところが多いですね。
「本校規定による」と逃げているところ全てが
ブラックというわけではないと思いますので、
そういう待遇面もエージェントに質問していました。
ほかにも
「あそこの学校、ご高齢の先生多いですから、近々専任も取るんじゃないですかね」
とかそんなことまで教えてくれました。情報量にただただ感服します。
案件をとってきてもらう
これはエージェントさんからそんな使い方もあると聞いてびっくりしました(笑)
どういうことかといいますと、
お、この学校、求人出してる!
ぜひ行きたいからエージェントの力を借りたい!
でもエージェントの方に案件はなさそうだ。
ちょっと、エージェントさん、ここに営業行ってきて!
とのことです。マジかよ。そんなのアリかよ。
もちろん、必ず案件を取ってきてくれるわけではありませんので、
期待しすぎは禁物ですが、エージェントも営業ですから、
「学校が募集している」しかも「利用者が受ける気でいる」というのは
大変おいしい話です。ここはエージェントさんの頑張りどころですね。
win-win-winと三者とも利益があるビジネスです。
言われてみれば反則なわけないですね。
(紹介案件で)不採用の場合の理由を聞いてもらう・ゴネる
紹介案件でも落ちる場合もあります。
次に活かすためにも落ちた理由を知りたいですが、
なかなか公募で応募したところに理由を尋ねるのは勇気がいりますし、
おそらく答えてくれません。
しかし、エージェントは学校と対等な関係にありますので、
理由を聞いてきてくれます。
ここからが裏技なのですが、
不採用理由に納得がいかない場合、理由を説明してエージェントにゴネてもらいます(笑)
1%くらいは考えなおしてくれるかもしれません。
仮にダメでも、不本意さを伝えることでちょっとスッキリします(笑)
エージェントとしても推薦した人が落とされる、というのは
会社の面目にも関わることなので、結構自分事として頑張ってくれます。
まとめ
私学教員に限らず、就職エージェントというのは非常に頼りになる存在です。
その道のプロですから。
普通、弁護士や税理士などに相談をすると結構な額がかかりますが、
就職という大事な局面で、専門家に無料でアドバイスをもらえる、というのは
本当にすごくありがたいことだと思います。
就職や転職というのは心が弱気になりがちです。
そういうときに専門的な知識でフォローしてくれるエージェントがいることの
心強さは本当にありがたかったです。
良いエージェントと巡り合えることが、良い就職先を決める近道です。
ぜひエージェントと仲良くなって、有利に就職を進めていただければと思います。
コメント